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Sprit対談

Sprit対談 「似た者同士」

ソングライティングやレコーディング機材への造詣の深さ、さらにそれぞれの持つ雰囲気など、一見共通点が多いようにも思われる二人。果たして本当に二人は似たもの同士なのか?かつて近所付き合いもしていた二人の音楽観からマニアックな機材話までとことん語り合う。 [聞き手:中澤寛規(GOING UNDER GROUND)] 

目次
第1回(2012年02月09日)
第2回(2012年02月13日)
第3回(2012年02月16日)
第4回(2012年02月20日)

第1回

クボ どーもメレンゲのクボです、よろしくです。

河野 GOINGの丈です。よろしくお願いします。

中澤 はい、じゃあホントに基本的な所で2人の出会いのきっかけみたいな所から振り返って頂きましょうか。

クボ 思いっきり思い返して・・・まぁ、最初の出会いはライブハウスとかだと思うんだけど。それと住んでる街が一緒だったっていうね。

河野 そうだね。でも元々の発端はクボ君が「ギンガ」をGOINGに送ってくれたことなんだけど。

クボ 俺ね、GOINGのワンマンはその前に見に行ったりしてるんだけど、挨拶したりとか喋り出したのは多分下北沢440かなぁ?昔のON AIR EASTでワンマンやったじゃん?あれは行ってるんだよね。

中澤 あれは2002年かな?アルバム「ホーム」の時のツアー。

河野 そうだね。「秘密」を1曲目にやったライブだ。

クボ それを観に行ってた。

中澤 その時はお互い面識あったんだっけ?

クボ いや、俺あの時は特に挨拶とかしないで帰った気がするんだよね。だからじっくり話したのはやっぱり下北沢440の時じゃない?でもどういう風に会話したか全然覚えてないんだけど。

河野 何でお互い家が近所だっていう事が発覚したのか、その辺のいきさつがすっかり抜け落ちて覚えてないんだよね。

クボ 覚えてない。でもね、丈さんは同じ家の近所で2軒引っ越してたよね?

河野 うん。

クボ だよね?その一番最初のアパートみたいな所に行った事あるんだよ。

河野 あっ思い出した!どっちの家にも来た事あるよクボ君は。

クボ そうそうそう。

河野 僕が埼玉から初めて東京に来た時のアパートでね。すごい狭い5畳一間ぐらいのワンルーム。

クボ すぐ引っ越したよね。1年も居てないでしょ?

河野 9ヶ月ぐらいかな。

クボ そんなに居た?

河野 さすがにそこは狭すぎたのと・・・。

クボ 音が出せないから?

河野 っていうのもあったね。うん。

中澤 クボ君はその家にも行った事があったんだ?

河野 そうそう。僕もそれまではMDで4トラックぐらいで録る機械しか持ってなくて、パソコンで音楽作りたいなって思ってた時期だったんだけど、クボ君と知り合った時に既にクボ君がそれをやってたから「ちょっとわかんないことあるんだけどさ」って言って、クボ君も「じゃあ近いから行くよ」みたいな感じで家に来てくれて色々教えてもらったりとかね。

クボ だからその後、丈さんがLogicっていう音楽ソフトを使うようになったのは、そのいきさつから多分それしか選べなかったみたいな感じだよね。(笑)

中澤 クボ君がLogicを使ってたから?

河野 そうだね。

クボ そうそうそう、今でもLogicでしょ?

河野 Pro-toolsも併用して使ってるけど、やっぱり打ち込みはLogicの方が楽。

クボ 打ち込みは楽だよね。録音はねPro-toolsのほうが圧倒的に楽。

中澤 クボ君はLogicの師匠ってこと?

クボ 師匠っていうか(笑)ホントに俺が先に買ったぐらいの感じ。だってあの時期ってそういう音楽ソフトが出てきて直ぐだったから。

河野 そうだね、でも師匠って言っても良いかもね!僕その時は「MIDIって何?」って感じだったから。

クボ そう?

河野 うん、MIDIの原理も良くわかってなくて先ずそこから教えてもらったからね。「要するにここはリモコンみたいなもんで・・・」っていう原理みたいなところから。

クボ うん、そうそうそう。

中澤 じゃあちょっと話を戻すと、元々クボ君はメンバー同士知り合う前からGOINGを見てくれてた訳じゃん?

クボ うん。

中澤 当時GOINGを聴いて、クボ君的にGOINGのどんなところにに引っかかったの?

クボ 俺ね、それこそデビューとかする前で自分らも音源出す出さないっていう時だったから家でスペシャを結構見てたのね。その時ちょうどGOINGがでビューした頃だったから、それでPVとか見てて、あっ!すげーなんかやられたっていう感じがあったの。やっぱりシンセが入ってたからっていうのもあるだろうね。自分も結構シンセやってて、なんかシンセでロックなこと併用してやりたいなって思ってて、その時にGOINGがやってたのを見て、なんかピンと来たんだよねやっぱり。

中澤 その時ってまだメレンゲはクボ君のソロでしょ?

クボ うん、だから割と俺の中では他のギターバンドよりすごい印象が強かったっていう。

中澤 それでオレたちに「ギンガ」を送ってくれたの?

クボ もう俺の方も作ってた段階で、メーカーのスタッフに「誰か聞かせたい人いる?」って言われた時にGOINGにはやっぱ聞かせたいなって思ったんだよね。ていうかCD送るとかそういう作業したのって、その時ぐらいかもしれない。後はちょいちょい知り合いとかに出来ました!っていうのはあるけど、いきなり送るって多分なかなか無いよね。でもそれで聞いてくれたんは嬉しかったけどね。なんかさ送ってもらっても聞かない時あるっしょ?

中澤 まぁ正直ね。

クボ 結構来るでしょ?で、なんか聞くつもりないとかじゃなくて聞くタイミング無かったりとか。

河野 うん。

クボ それでも聞いてもらえたのが凄い良かったな。

河野 なんかライブの日で、車で移動してる時にみんなで聞いたんだよね。

中澤 逆に丈さんは最初にメレンゲ聞いたときの印象というか、引っかかりみたいなのはどこに感じた?

河野 なんか、あのーメジャーセブンス(コードの)って感じ。

中澤 (笑)

河野 普通はどメジャーで解決するとこがグニャーって何か半音下で解決するみたいな、なんかおさまり方が変な、でもポップな、そこ引っかかったな。普通こう行くだろうってところで行かない、ちょっとひねくれた感じが面白いなって思った。

中澤 コード進行しかり?

河野 うん。

中澤 そうだよね、丈さんコード進行をすごい拘って曲作ってた時期もあったから。

クボ 分かる。

中澤 ちょうど時期的にも繋がったんだよね。

河野 うん。

中澤 それこそ丈さんの作った「秘密」っていう、クボ君が最初にGOINGのライブを観に来くれた頃の曲は、俺とか素生みたいにTHE BLUE HEARTSから入った人間には全く知らないコードがちりばめてあって、とりあえずコード覚える所から始めなきゃ!みたいな(笑)。

クボ 分かる分かる。いや丈さんはやっぱ凄い。何かロジカルな作り方してる所もすごいあるなと思うし。

河野 今はそんなことないけどね。あの時はBrian Wilson(THE BEACH BOYS)のちょっと病んでる頃の複雑な曲とかすごい好きで。

クボ でも丈さんのアレンジってコード進行に強引さはあっても、ちゃんとメロディーを覚えたら、あっ!このコードありきのメロディーだなってすごく思う。それはやっぱり才能だなって気はするけどね。

河野 やっぱコード進行は結構拘るっていうか重要視してて、転調するのも好きだったりするんだけど、でも転調した事をあんまり気付かれたくないっていうか、実は自然と転調してたみたいな作り方をしたいっていうね。

クボ わかるわかる。

中澤 「SAY YES(CHAGE&ASKA)」とかそうだよね。難しく聴こえないのにコピーしようとすると全然予想してたコード進行に行ってくれないみたいな。

河野 うん。

クボ そういうのは好みが多分近いので、何かこう一瞬グニャーと曲がった感じがして開けるみたいな曲とか好きだね。

河野 うん。だからGOINGはね、僕以外のメンバーはもうTHE BLUE HEARTSから入ってるんだけど、僕はそれがストレート過ぎて最初響かなかったのね。

クボ うん、なるほど。

河野 そういうのなかった?

クボ だからTHE BLUE HEARTSまでいったら歌詞のすごさとかそういうので圧倒されるっていうのは分かるんだけど、自分が作るのに関しては、それだと妙に最初は恥ずかしい気がしてた。今でこそそれはあんまりないんだけど。

河野 うん。

中澤 クボ君さ、自分で初めて作った曲って憶えてる?

クボ 一番最初?メレンゲとしてやろうとした曲?

中澤 メレンゲっていうかクボケンジとして、俺オリジナル作ったな!みたいな手応えのあった曲。

クボ その「ギンガ」っていうアルバム出した時の楽曲は自分の中でなんかこうしようっていうのはあったんだけど、それ以前はもう、すっごい・・・聞けない。

中澤 聞けない(笑)?

クボ ホントに。

中澤 人前でやったこともない?

クボ あっ!あるよ。普通に地元にいたときとかバンドで。でもそんなのもうホントにそれこそ友達同士が集まってのレベルだったから。

河野 僕が初めて作ったのはインストだね。

クボ 渋いね!

河野 高校生の時にリズムマシンを買ってそれをいじってて、これがあれば曲が作れるんだと思って3分もない2分半ぐらいのインストを作ったのが最初で。それメンバーみんな聞いた事あるよ。

中澤 そうだっけ?

河野 で、Pulpみたいだなって言われて。

クボ いいじゃん!

中澤 あっ!そのキーワードは憶えてるな(笑)。

河野 じゃあこの曲は「Pulp」っていう曲名にしようってなって。歌があるものを作ったのはそうだな、高校出てからかもしれないね。「夜行列車」とか作るあの前後。

第2回

クボ GOINGは歴史が他のバンドより長いもんね。そういう関係性が。

中澤 でもその当時から素生は曲出来ました!って言ってみんなの前で歌って聞かせてたんだけど、それこそ丈さんは自分の家でカセットMTRとかで録音したものを封筒に入れてメンバーの家に郵送してくるの(笑)。

クボ なるほどね。

河野 うん。

中澤 まぁ一人だけ隣町に住んでたっていうのもあるんだけど。

クボ うんうん。

中澤 当時から録音に興味があったからそういう形で送ってきてたの?

河野 そうだね、あと自分の歌に全然自信なかったからね。

クボ それは俺も同じ。そういう感じで色々武器を装着して聞かせたいっていうのはあった。ここのメロディーは実はここの音が鳴るから成立するみたいなのを、ガイドを作っておきたいっていうのが凄いあって。

河野 うん。

中澤 だからある程度デモテープとして録音したものを聞かせたいっていうね。

クボ 僕もカセットMTRでやってたからね。まぁヤマちゃんとかメレンゲやる前から知り合いだったしほぼずっと一緒にやってたんだけど、ドラムとかそういうのもMTRで全部自分の作った音でやってた。

中澤 ちなみに当時家が近所だった時代、機材のこととかやりとりしてる中での思い出話みたいのある?

クボ なんか「わっかんないことあんだけど」って何回かなんかやりとりしたよね?

河野 そしたらクボ君家になんか小ちゃいボーカルブースがあったんだよ。

クボ あった。

河野 そこが何故か物置と化してて全然使ってないんだよね(笑)。

中澤 (笑)

河野 それでどうやって歌録ってるの?って聞いたら、俺はもうこのマンションでは頭がおかしいってことにして普通に歌ってるって言って、この人凄いなって(笑)。

中澤 またこの部屋の兄ちゃん大声出してんなーみたいな(笑)?でもそれで周りの住人に許されてたの?

クボ 下からドンドン!ってされたりするんだよね。でも頭おかしいみたいなフリをしてなんかチクショー!とか言って逆切れするっていうね。

河野 あはは(笑)

クボ やべーコイツ!みたいな。

中澤 厄介だね、それ。でもそれで成立させたのが凄いね。

クボ 結局引っ越しちゃったんだけど1、2年はそうだったよね。それでとにかく俺丈さんのドラムが凄く好きだったから、どうやってどんな感じで作ってるのかな?って知りたかったの。だからそういう意味では機材のこと教えたりしながらもなんか逆になるほどな、みたいな所も凄いあったな。

中澤 あー、丈さんはこうやってんだ!みたいな?

クボ うん。

河野 クボ君は確かにGOINGのドラムを凄い聞き込んでるよね。

クボ ここ良いよね!みたいな。

河野 今でも覚えてるんだけどクボ君の家に遊びに行った時に「ホーム」に入ってる「シンドローム」っていう曲かけて

クボ そう!歌ったもんね!俺。

河野 それで曲が始まってさ、オォイエェーって歌った後にドラムが入ってくるんだけど、普通だったらそこにシンバル入れるのに、シンバル打たずにリズムインしてくるこれが渋い!って言って。

中澤 うんうん。

河野 でも、僕もレコーディングした時、これは渋いなって思いながらやってたから、そのツボを分かってくれる人がいた!っていう驚きと、あぁこの人相当聞き込んでるな!っていう。

クボ 俺ほんとドラム聴くんだよね。だからその中でも丈さんのドラムはなんかね凄く好き。ドラマーの人のドラムじゃなくない?

中澤 そうだね。丈さんがもともとドラム始めたきっかけも自分でやりたくて始めたわけじゃないからね。

クボ やらざるを得ない?

中澤 だから型がなかったっていうね。

クボ だからある種ボーカルの気持ちをすごく分かってるなって思う。

河野 あー、でも歌に寄り添うっていうのは、ヤマちゃんも同じだと思うけどね、僕は。

クボ そうだね、ヤマちゃんもそうではあるんだろうけど・・・。

河野 何それ?含みがあるね(笑)。

クボ いやいや、ヤマちゃんとは長い年月築き上げてそこまで来たみたいなところもあるから。だからいきなり正解がいる!みたいなのが丈さん。一緒に対バンしてこのドラム良いわぁ!っていうのはなかなかいないよ。丈さんとアナログフィッシュの州ちゃん(斉藤州一郎)のドラムは好きだった。

中澤 あれ?丈さんのドラムで歌った事無かったっけ?

クボ いやいやいや、胸いっぱい~♪

中澤 あー、2010年の「愛と笑いの夜」だ!(クボがゲストボーカルとしてGOINGのステージに出演)

クボ そうそうそう。でも丈さんには自分がソロになったらとか、GOINGが解散とかしたら絶対何か頼みたいと思ってたよ。

中澤 ははは(笑)

クボ やってよ!って。

河野 うん。

クボ それぐらいなんか・・・ツボがね・・・多分合うんだろうなってのがすごいある。

中澤 さっきのシンドロームの件とかもそうだけど、そこはメンバーもあんまり意識した事無かったかもしれない。

クボ それは多分同じ所にいたら分かんないんだよ。

中澤 逆にね。あのー、ライブで言うとメレンゲとGOINGが初めて対バンしたのって下北沢251のGOINGが企画したイベントだけど、あの時はもう今のメンバーだったよね?

クボ そう。ツヨシが居てヤマちゃんが居て。

中澤 その時のことって何か覚えてる?

クボ 覚えてるよ!まず俺その日荷物を持った時に手がグキッてなって・・・。

中澤 え?えっ?

クボ なんかねアンプを持った時にグキッてなって。

中澤 ライブの日に?

クボ そう。それで病院行ったのよ、ライブ終わった後。

中澤 (笑)そうなの?

クボ 今は大丈夫かな。今ね俺腕がここまでしか曲がんないの(腕をまくって見せる)。んでこっちは結構曲がるでしょ?

中澤 おーおー!

クボ 分かる?こう・・・普通は90度以上曲がるじゃん?でもこっちの腕はここまでしか曲がらない。

河野 うーん。

クボ その日以来そうなっちゃった。

中澤 あのライブの日以来ってこと?

クボ その日ね、グキってなって打ち上げ出ないで病院行って。で、病院から帰って来て打ち上げ出たの。

中澤 病院行って会場に戻って来たんだ?俺全然覚えてない(笑)覚えてる?

河野 覚えてない。

クボ ってか言ってない。そんな話しないもん。あとはなんだろうな。覚えてる?251のライブ

河野 あの時ってメレンゲのキーボード誰がやってたんだっけ?

クボ いや、まだあの時はいないんじゃないかな?ライブは入れてないときもあるから。

中澤 あれ?でも伊藤ミキオさんとか入れてなかったっけ?

クボ うん、やってた時あるけど、その日はやってない。ミキオさん入ってくれたのって2、3回だから。でもあんまどこでやったかは覚えてないんだよね。

中澤 ツヨシに同じ事聞いたら、この日はライブをダブルブッキングしてたんだよね?

クボ 昼間ライブみたいのがタワーレコードであって、それが夕方まで入っちゃってて。それで下北沢まですげー急いだ記憶がある。

中澤 それで最終的に腕がグキッてなっちゃって散々じゃん(笑)。

クボ 散々だよ。だから覚えてはいるんだけど、何か自分の中でも申し訳ないのと嫌な思いがちょっとあるのね。

中澤 何かやりきれなかった感じ(笑)?

クボ わかんないなー!でもあるでしょ?そういうライブ?

中澤 あるよあるよ!

クボ うん、なんか今日ダメだったなぁみたいな日とか、何か素生くんもそういうの言ってるの見た事あるし。

河野 そうだねぇ、うーん。

中澤 まぁそれが初めての対バンで、実はそれから7年ぐらい対バンするのは空くんだけど、その間ってお互いのバンドの事を何か意識して見てたりとかあった?

クボ 新譜は聞くようにしてたよ全部。

中澤 ライブはよく観に来てくれたもんね?

クボ うん、ライブは要所要所行くようにしてたし。

第3回

河野 クボ君なんかテレビの審査員みたいのやってたよね?

クボ やってた。

河野 なんか新人のオーディション番組みたいのやつ。

クボ ウチのレコード会社の持ってる番組なのか分からないけど、それで4、5回出たかな。

河野 それで、今のクボ君の家に遊びに行った時に、今こういうことやってるんだよねって言って、新人の音源を聞かせてもらった記憶があるね。

クボ 丈さんが家に来たのって何年前かな?一時期メレンゲ活動してなかった時期があるのね。

河野 あー、その時かな?

クボ その時期は人に曲書いたりとかもしてたから。

中澤 プロデュースとか?

クボ プロデュースというより作詞作曲みたいなところ。やりたかったことでもあったからそういう時期になって、お互いこう、丈さんもこんなことしてるとか聞いて、何か俺が覚えてるのは、俺がピアノの音源すごい良いのあるよって丈さんに聞かせて・・・あれなんだっけ?

河野 アイボリー?

クボ そう、それで同じのをすぐ買ったって言ってて。

河野 そうそう!あれはホントに良くて、去年HARCOさんがウチのスタジオに来てそのピアノ音源弾いた時に、HARCOさんも「うわぁ!このピアノの音何?」って。

中澤 あー、言ってたね!

河野 HARCOさんもすぐ買って。

クボ あれ良いよね!

河野 あれ良い。

クボ なんか音がリッチだよね?

河野 そうそうそう。

中澤 なるほど。丈さんは逆にその頃プロデュースとかやってるよね。

河野 いくつかやってるね。そこもまぁ似てるね、バンドやりながらそういうことやってるっていう意味では。

クボ うん、何かバンドだけじゃない曲作りみたいなのは興味あったし、一回丈さん誘った事あるもんね?

河野 あっ!そうだ!

クボ それはねスケジュールが色々合わなくて流れたんだけど。

河野 うん。

中澤 クボ君が曲書いてってこと?

クボ そう、レコーディングを丈さんに頼みたいって言ってたんだけど、それが2、3年前かな?

河野 そうだね。

クボ その頃昔の恋愛話とかも教えてもらって、その時に、丈さんもちゃんと血の通った感情のある人なんだ!って思った(笑)。

中澤 じゃあ実はそれまで丈さんは独特な男だなって思ったの?

クボ 自分も人と2人きりでいたらそんなに言葉をがぁー!って喋ったりしないんだけど、丈さんといたら丈さんが無口だから俺がおしゃべりになるの。

中澤 クボ君が(笑)?

クボ そうそう、丈さんといたら大体俺が喋るみたいな感じになるっていうか。それぐらい独特だから恋愛するのかな?って思って(笑)。

河野 はは(笑)

クボ そんな話をした記憶がある。昔ね。

中澤 でもその後丈さんメレンゲのレコーディングに参加したよね。

クボ そう、ヤマちゃんドラムだからパーカッションで違う人入れた方が違うグルーヴになってっていう所で丈さん誘おうよ!ってなって。ヤマちゃんも丈さん好きだから、丈さんなら絶対やって欲しいって言ってお願いして。それであっさり出来たよね?あれ。

河野 そうだねぇ。

クボ んで、なんか気になる部分とかは自分で言って来て直してたから。やっぱ良いなって思ったよ。最終的に出来上がったの聴いて良いとこにリズム入れてくるな!って。

中澤 それヤマちゃんも同じ事言ってたな。ココの隙間に入って来るっていうのが分かる分かる!っていうポイントなんだよね!って。

クボ いやぁ、そうだよホントに。

河野 その後下北沢440でも一緒に弾き語りのライブやったよね?

クボ やったやった。その後自分等のイベントにも丈さんのソロで出てくれない?って。そうやって2010年以降久々にGOINGとちょっと交流出来るようになった感じかなぁ。

中澤 意外と付かず離れずみたいな感じだったけど、2010年の「初恋サンセット」で対バンしたのがきっかけで丈さんをゲストで招いたりっていうのがあり、それでお互いジワジワっと来たのはあるかもね。

クボ ジワジワっとね。

中澤 ジワジワっとそろそろガッツリ一緒にやりたいっていうフィーリングがバンド側にも出て来たのかもしれない。それで今回のスプリットツアーに至るわけですけど、どうでしょう?

クボ これはお客さんからしたらどうか分かんないけど、自分の中ではやっぱり特別だよね。この2マンは見て損はないって自分で思うぐらい。お互いやり続けてる間に方向はちょっとずつ変わって来てるとは思うんだけど、絶対何か良い感じになるはず。

中澤 だってそれこそ一番最初にクボ君はGOINGシンセ入ってていいなぁって思ったのに、それ弾いてた人がもういなくなっちゃってるからね(笑)。

クボ そうだよね(笑)。

中澤 既に全く別のバンドになってる。

クボ うん、別のバンドになってるよね。まぁサポートでHARCOさんはいるけど。でもHARCOさん入ってがらっと雰囲気変わったと思ったよ最初。

河野 うん。

中澤 うん。それでもようやくだよね。洋一が辞めてからHARCOさんだけじゃなくって色んな人にキーボードで入ってもらって色んなアプローチしかけてきたけど、ようやくHARCOさんとぴったりきて、それで丸1年経ったくらいかな。

河野 うん。

クボ でも、まだまだ変わり続けるでしょ?

河野 バンドはね。うんうん。

中澤 丈さんはツアーに向けてどう?

河野 僕はね、やっぱりこれだけクボ君にドラムを聞き込まれてる訳だからね、もちろんお客さんに対してっていう所もあるけどメレンゲとやるっていうところでメレンゲにそんな生半可な演奏は見せられないっていう所もあるよね。

中澤 特にクボ君はドラム聴いてるぞ!っていうのがあるからね(笑)。

クボ 聴いてますね。

河野 気が抜けないので。

クボ ヤマちゃんにも言ってるからね、俺は丈さんのドラムは好きだ!って。だから結構意識してるんじゃないかな。

中澤 あんま言い過ぎてもへそ曲げちゃうから!(笑)まぁヤマちゃんは今更そうならないと思うけど。

クボ どう?やっぱここまで長くバンド続けると思ってた?

河野 うーん。

クボ やっぱ何回かは考えるでしょ?

中澤 丈さんは早い時期にウチのバンドを辞めようと思った事がある人だから。リアルに。

河野 リアルにね。何回もあるから。僕はね、こんなに長くやるとは思ってなかったかな。

クボ でも俺もそうだけど、やってて良かったなって時あるよね?

河野 そうだね、踏みとどまって良かったというか(笑)。

クボ そうそうそう。

河野 辞めるのは簡単だからね、ホントに。でもその、100%完全に相性がいい人じゃない人同士がこうやってなんか物議をかもしながらやってることがバンドの意味の一つなのかなっていう思う事もある。

クボ うん、すごいそれは思うね。だからまぁお互いこれだけ続けててしかも一緒にツアー回るっていうのはとにかく特別なライブになりますよ。うん。

中澤 今二人の話を聞きながら思ったんだけど、クボ君はもともとソロ名義でやってて、それをバンドにした人じゃん?

クボ うん。

中澤 で、丈さんはバンドから始めたんだけど、何度も辞めようと思った人じゃん。

クボ ははは(笑)そうだよね。

中澤 そういう思いを抱えつつそれぞれが今までやってきてるっていうのは面白いよね。

河野 そうだねぇ。

クボ 俺の場合はやっぱり自分だけでは無理な所を痛感したのね。

河野 うん。

クボ まぁ一番は楽曲作りっていうのは一人でやりたいっていうのはあるんだけど、やっぱりライブになると、ウチらは他の2人のメンバーってすごい重要だよね。そこは一人でやっててもつまんないなって思ったりするし。

中澤 逆に丈さんは何回かバンドを辞めようと思いながらも続けてこれた理由ってのは?

河野 やっぱり自分の好みで好きなように曲を完成させたいっていう、我を通したいって所だよね。どうしてもみんなで一緒に作ったりするとそうはならないし、全部自分で作って「じゃあこれをやって」って言っても演奏する人や歌う人が違うと全然別ものになるから、そこで、あぁー自分の思うものは作れないのかな?っていうところで挫折し、でもバンドやってると面白いこともあるよな?っていうところで寄り戻しがありっていう繰り返しで今に至るかな。まぁ今はソロもやってるし安定してるけどね。

中澤 でもまたそう思う日が来るかもしれない人だから(笑)丈さんは。

河野 そうだね~。

中澤 まぁ思いのベクトルは違えど。

河野 うん。

クボ でも今はメレンゲはやれる環境がある限りやろうとかなと思ってる。

中澤 一回お休みしたっていうのも大きい?

クボ でかかった!

中澤 一年ぐらいだっけ?

クボ 一年ぐらいライブしなかったし、久しぶりにやるって時に正直お客さんが来てくれたからやる気になったっていうのが凄いある。来なかったら辞めようと思ったし、だから、やっぱり求められてないと存在できない所があるじゃん?それは何か、最初メレンゲ始めた頃みたいにお客さんゼロでもやり続けるとか、なんかそんなパワーじゃ無い感じ(笑)。もうお客さんとライブしながら一緒に成長してって、次はこの曲で喜ばせたいなっていうコミュニケーションをそういう形で取るようになってきたからホントそこはお客さんに助けられたなって。

中澤 そんな想いで今回のスプリットツアーにも。

クボ ツアーはもう全力で挑みます。

中澤 じゃあ、丈さんもにツアーに向けて何か。

河野 楽しみだね。毎回変わっていくと思うんだよね。9カ所だっけ?やっていく内に絶対変わるはずなんだけど自分たちでも楽しみだし、もちろん楽しませたいとかね、満足いくライブやりたいっていうのはあるけど、自分が分からない領域っていうか、どうなるんだろうっていう、僕自身が楽しみにしてるっていうのがあって、その気持ちを抱えたままツアーに突入して行きたいなと思いますね。

第4回は、02月20日(月)頃の更新となります。

第4回

中澤 じゃあここでガラリと話題を変えてみようと思うんだけど・・・。

クボ うん。

中澤 2人は好きなアイドルとかっているの?

クボ 好きなアイドル?

中澤 二人とも普段そういう話しないイメージがあるから、あえて聞いてみたいなと。

クボ えっとね、アイドルじゃないんだけど。

中澤 クボ君いるんだ?

クボ 好きな女優とかいるよ。でもまぁベタだよ?石田ゆり子とか。

中澤 石田ゆり子ベタじゃないっしょ?

クボ ホント?石田ゆり子とか好きだね。昔ははしのえみだったんだけどね。

中澤 はしのえみ!

クボ 結構、年上ばっかり言ってるんだけど(笑)。

中澤 そうだね。

クボ 逆にAKB48とかのアイドルはちょっとわかんなくなっちゃってる。

中澤 名前3人ぐらいは言えない?AKB48。

クボ 大島優子と・・・あのー前田・・・。

中澤 あっちゃんね?

クボ あと持田真樹の写真集持ってました。

中澤 持田真樹?いたね!

河野 あー「高校教師」に出てた?

クボ そう!あの写真集は結構長い事持ってた。

中澤 今は?

クボ 今はどこ行ったかわかんない。

中澤 大事にしてた(笑)?

クボ 大事にしてたけどね(笑)。

河野 僕はアイドルっていうかPerfumeは好きだよ。

中澤 ほぉ。

河野 あれはアイドルじゃないのかな?括りとして。

クボ それは音楽として好きってことじゃない?

河野 音楽としてだね。

クボ 音楽としてじゃなくて、女の子としては?

河野 そっか、完全に見た目だけの話ね。アイドルとか全然知らないんだよね。

中澤 丈さんさぁ一時期全くテレビ見てなかった時期があるじゃん?今もそう?

河野 今も朝のニュースぐらいしか見てないけど。

中澤 前にヒダカさん(ヒダカトオル)に「丈くんもっとバラエティ番組見なよ!」って言われてたじゃん?

河野 言われた!「アメトーク見ろ!」って言われた。

クボ もっと笑った方が良いよとか?

河野 いや、あれは僕なりに分析したの。何でヒダカさんがわざわざアメトーク見ろって言ったのか。

中澤 バラエティっていうかアメトークを限定して言ってたか。

河野 見たのよ何回か。何か詳しい芸人とかゆかりのある芸人とかがいっぱい出てくるわけでしょ?

クボ うん。

河野 で、たまに素人さんもいたりするわけじゃん?で、特にそういう素人さんたちを見て思ったんだけど「私これ好きですけど何か?」みたいなオーラがあるの。それを見て「コレはお前、自分の鏡だぞ?」って意味だと思った。僕は人に普通に接してるつもりなんだけど。

中澤 うん。

河野 僕、自分の音楽やってますけど何か?みたいな?

クボ それ以外はあんま認めてないよ、みたいな風に見えてるのかも知れないって?

河野 ヒダカさんの目には僕のそういう所がちらっと映ったのかもしれないと思って。

中澤 ははは(笑)

河野 そういう所、客観的に見ろよ!っていうメッセージだと受け取った。

クボ 深すぎない(笑)?

中澤 深いなぁ(笑)正解かどうかもわかんないなぁ。

クボ GOINGってさ、メンバー以外で遊ぶ友達いるの?ナカザとか。

中澤 メンバー以外?

クボ 要するに他のミュージシャンとも仲良くなるじゃん?それで遊びに行こうよ!みたいな。

中澤 俺、音楽やってる以外の人の方がそういうの多いな。

クボ ナカザ誰かと飲みに行ってるイメージないもんね音楽の人と。

中澤 そうだねぇ。今日もこれから浦和レッズの友達と飲み行くんだけど。

クボ ええっ、レッズ?それはそれで良いね。何かさっきの話聞いて、ヒダカさんはそういう同じシーンで仲間を作った方が良いって思ってるのかなって思ったの。アメトークみたいに○○芸人みたいのってさ、芸人同士が繋がってるじゃん?

中澤 横の繋がりね。

河野 あー!

中澤 第三者から見てもあのバンドとあのバンド仲良いよね、みたいな。

クボ うん。でもメレンゲもGOINGもそんなに無いよね。

中澤 うん。そうなれなかったっていうところもあるし。

クボ 俺もなれなかった。

中澤 個々にはあるだろうけどさ。メンバー単位で見れば。

クボ うん。でも逆にそうなれなかったから生き残ってるっていうのもあるんだけどね。ブレなかった。メレンゲとしてのコンプレックスはそういう所もあるな。もうGOING以外ゆかりのあるバンドが減ってきたっていうかさホント。

中澤 じゃあこのツアーでついに括られちゃいますか。

クボ がぁーっとね。

中澤 他に何かお互い聞いておきたいこと喋っておきたいことある?

クボ 去年作った丈さんのスタジオってドラムも音質的にCDに使えるぐらいに録れちゃうの?それは無理な感じ?

河野 今はね。マイクプリがあんまり良いのがないから。

クボ 部屋鳴りは問題ない?

河野 部屋鳴りは多分クリア出来るんじゃないかな?って思ってるよ。独自の音質にはなると思うけど、それはそれで面白いかなと。

クボ マイクプリはさ、ドラムだったらさ7、8本立てるじゃん?

河野 そうなの。

クボ 7、8本のマイクプリは高いよ?

河野 高いよねぇ。

中澤 クボ君は丈さんのスタジオ行ったことあるの?

クボ この前初めて行ってなるほどな!って思った。

河野 そうそう、今度オーロラオーディオのやつ狙ってるんだけど。NEVEのレプリカみたいなの。

クボ オーロラオーディオって高いじゃん!

河野 8チャンで50万ぐらい。

クボ え?8チャンで50万?あぁーでもそれぐらいだね。でも、NEVEって真空管じゃないから異常にあったかい音とかにはならないよね。

河野 あぁ。

クボ やっぱTUBETECHとか。

河野 TUBETECHね!そっか。

クボ NEVEは回路だからさ、俺もNEVE使ってるんだけど

河野 あんま好きじゃない?

クボ 好きだけど。歌だね、歌には好き。なんかちょっとシルキーっていうんだけど。

河野 うんうん。

クボ なんかちょっとハイがチュルっとしてる所がある。でも何かあからさまに通してない音と通してる音ってそこまでわかんない。

河野 あぁー!かかってないようでかかってるっていうか。

クボ もう気持ちで何か通ってるぐらいの感じでああいうTUBETECHとかコンプとか、ああいうプリアンプの方がいかにもプロサウンドの音に変わるみたいなのはあるけどね。だからコンプレッサーとかで真空管入れた方が良いかもね。プラグインばっかりになっちゃうけどね結局。

河野 プラグインあんまり好きじゃないんだよなぁ、音質が。

クボ ナカザもそこでギターとか録ってるの?

中澤 この間の「Madonna」とかマーシャルのキャビ置いてさ、ギターソロとか録ったよね。

河野 あー、録ったね!

クボ え?マーシャルってデカキャビ鳴らしてた?

中澤 うん鳴らした(笑)。ブースに持って行って。

中澤 丈さんのスタジオね、貸し出しもするらしいです。

クボ Logicだもんね?良いよね、使いやすい!

河野 うん。Pro-toolsもあるし。

クボ 良いよね!お互い猫飼ってるし。僕も猫飼ってる。

中澤 そうなんだ?

クボ 多分俺の方が先だけどね、もう3歳ぐらいだから。

河野 そうだね、ウチまだ2歳、ちょうど2歳

中澤 じゃあ今度ここのサイトで猫対談やろうよ!

クボ いやぁ〜ウチの猫本当に可愛いから!

中澤 そこマジで語ってくれて良いよ(笑)。

クボ 圧勝するよ!親バカだから。

中澤 もう1人2人猫飼ってる人集めて猫対談やりましょう。

河野 僕の猫も凄いよ。僕のTwitterのアカウントのフォロワーは僕じゃなくて僕の猫のフォロワーだからね!写真見たさに(笑)。

クボ マジで?

河野 ホントに。

クボ アメショ(アメリカンショートヘアー)でしょ?

河野 うん。

クボ アメショ一番良いよね!

中澤 じゃあ次回はネコ対談企画するんでよろしくお願いします。

クボ よろしくお願いします。

中澤 では今日はありがとうございました!

クボ ありがとうございました。

河野 ありがとうございました。

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